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ヤン・コルテールは『フランダースの犬』研究家として知られるようになる。
その地域では日本通として知られ、日本との橋渡し役としても活躍するようになった。
研究のために日本へ何十回となく訪れるようになり、大の親日家となった彼は、日本人女性の石井ヨシエと結婚した。
彼は妻と共に、今でも地元でつつましやかに幸せに暮らしている。
……はずだった。
2008年、彼が妻を殺害した容疑で逮捕されるまでは。
なぜなのか?
いくら調べても、日本語のサイトでは何一つその理由が分からない。
英語のサイトで調べても、『フランダースの犬』に関心がないためか、まったくヒットしない。
仕方ないのでグーグル先生の力を借りて、オランダ語のサイトを日本語に訳したり英語に訳したりしながら調べた。
その結果、驚くべきことがわかった。
コルテールが妻を殺したのは、妻の浮気のせいだった。
コルテールとヨシエが結婚して数年は、大変幸せそうだったそうだ。
だが、次第にヨシエは旦那の拘束がうとましくなってきたらしい。
帰宅する時には職場にまで迎えに来る。
もっと自由にさせて欲しい、自由にいろいろな場所に行きたい、というのがヨシエの欲求だったそうだが、コルテールはそれを許さない。
だんだんと、二人の間には溝が生まれるようになった。
その時に彼女の前に現れたのが、口が堅いという噂のピエールだったという。
「夫とは長いこと話してないんだ。夫は頑固」
という彼女の愚痴を聞くうちに親密になったピエールとヨシエが愛しあうようになるのに、時間はかからなかった。
ピエールの口は固かったが、ヨシエの下の口はゆるかった。
ところが二人の仲は、コルテールに最悪の形でばれてしまう。
二人がバスルームで愛し合っているところを、コルテールが発見してしまったのだ。
口がゆるい上に、二人の脇も甘かったというわけだ。
ところがヨシエは豹変した。
日本女性のお淑やかさはどこへやら、情事を発見したコルテールを怒鳴りつける。
「あんたさぁ、男としての魅力がないんだよ!!」
彼女の口は、悪かった。
それでも彼女を愛するコルテールは、離婚を迫るヨシエに対して、仲を修復したいと取りすがった。
コルテールは、最後のお願いとして、彼女に日本旅行を提案する。
二人が出会った日本で過ごせば、彼女の気持ちも戻ると思ったからだ。
……これ、男にありがち。
男の浮気は「名前をつけて保存」だが、女の浮気は「上書きして保存」
他の男に気持ちが移った以上、振り向くわけなんてないのだ。
日本でヨシエは両親にコルテールを引きあわせていながら、気持ちが変わることはなかった。
ベルギーに帰国後「自分を自由にして欲しい」と迫るヨシエ。
それを拒むコルテールを、ヨシエは罵る。
職場のベルギー人の同僚達と比較して、いかにコルテールが劣ったオタク野郎なのか、痛罵したそうだ。
……こと、ここにいたっては、どうしようもない。
コルテールは逆上し、ヨシエをナイフで22ヶ所切りつけて、殺害する。
リアルは、『フランダースの犬』以上に救いようのない話だった。
その地域では日本通として知られ、日本との橋渡し役としても活躍するようになった。
研究のために日本へ何十回となく訪れるようになり、大の親日家となった彼は、日本人女性の石井ヨシエと結婚した。
彼は妻と共に、今でも地元でつつましやかに幸せに暮らしている。
……はずだった。
2008年、彼が妻を殺害した容疑で逮捕されるまでは。
なぜなのか?
いくら調べても、日本語のサイトでは何一つその理由が分からない。
英語のサイトで調べても、『フランダースの犬』に関心がないためか、まったくヒットしない。
仕方ないのでグーグル先生の力を借りて、オランダ語のサイトを日本語に訳したり英語に訳したりしながら調べた。
その結果、驚くべきことがわかった。
コルテールが妻を殺したのは、妻の浮気のせいだった。
コルテールとヨシエが結婚して数年は、大変幸せそうだったそうだ。
だが、次第にヨシエは旦那の拘束がうとましくなってきたらしい。
帰宅する時には職場にまで迎えに来る。
もっと自由にさせて欲しい、自由にいろいろな場所に行きたい、というのがヨシエの欲求だったそうだが、コルテールはそれを許さない。
だんだんと、二人の間には溝が生まれるようになった。
その時に彼女の前に現れたのが、口が堅いという噂のピエールだったという。
「夫とは長いこと話してないんだ。夫は頑固」
という彼女の愚痴を聞くうちに親密になったピエールとヨシエが愛しあうようになるのに、時間はかからなかった。
ピエールの口は固かったが、ヨシエの下の口はゆるかった。
ところが二人の仲は、コルテールに最悪の形でばれてしまう。
二人がバスルームで愛し合っているところを、コルテールが発見してしまったのだ。
口がゆるい上に、二人の脇も甘かったというわけだ。
ところがヨシエは豹変した。
日本女性のお淑やかさはどこへやら、情事を発見したコルテールを怒鳴りつける。
「あんたさぁ、男としての魅力がないんだよ!!」
彼女の口は、悪かった。
それでも彼女を愛するコルテールは、離婚を迫るヨシエに対して、仲を修復したいと取りすがった。
コルテールは、最後のお願いとして、彼女に日本旅行を提案する。
二人が出会った日本で過ごせば、彼女の気持ちも戻ると思ったからだ。
……これ、男にありがち。
男の浮気は「名前をつけて保存」だが、女の浮気は「上書きして保存」
他の男に気持ちが移った以上、振り向くわけなんてないのだ。
日本でヨシエは両親にコルテールを引きあわせていながら、気持ちが変わることはなかった。
ベルギーに帰国後「自分を自由にして欲しい」と迫るヨシエ。
それを拒むコルテールを、ヨシエは罵る。
職場のベルギー人の同僚達と比較して、いかにコルテールが劣ったオタク野郎なのか、痛罵したそうだ。
……こと、ここにいたっては、どうしようもない。
コルテールは逆上し、ヨシエをナイフで22ヶ所切りつけて、殺害する。
リアルは、『フランダースの犬』以上に救いようのない話だった。